※本記事は2026年10月18日時点の情報です。公演日程・会場・チケットに関する最新情報は、必ず公式サイトでご確認ください。
アイルランド・ダブリン出身のバンド、フォンテインズD.C.(FONTAINES D.C.)が2027年1月に来日します。ニュー・アルバム『Dopamine Chamber』を携えたジャパンツアーで、東京・名古屋・大阪の3都市3公演。現在はオフィシャル2次先行の受付中で、一般発売は10月31日(土)に始まります。
ポストパンクを出発点に、作品ごとに音の表情を大きく変えてきたバンドです。ギターを弾く人にとっての聴きどころは、カルロス・オコンネルとコナー・カーリーの2本のギターが作る「音の壁」。速いソロで魅せるタイプではありませんが、反復するフレーズ、開放弦の響き、空間系エフェクトの使い方など、バンドアンサンブルで即使えるヒントが詰まっています。この記事では公演概要を整理したうえで、ライブで注目したいポイントと練習に持ち帰れることを、現役プロ講師の視点で解説します。
フォンテインズD.C.来日公演2027の概要
| 日程 | 会場 | 開場/開演 |
|---|---|---|
| 2027年1月28日(木) | 東京・SGC HALL ARIAKE | 18:00/19:00 |
| 2027年1月29日(金) | 愛知・DIAMOND HALL | 18:00/19:00 |
| 2027年1月31日(日) | 大阪・なんばHatch | 17:00/18:00 |
前売り料金は、東京がアリーナスタンディング/スタンド指定席ともに11,000円、名古屋がスタンディング11,000円、大阪が1Fスタンディング11,000円/2F指定席12,500円(名古屋・大阪はドリンク代別・公式発表)。未就学児は入場できず、小学生以上はチケットが必要です。購入はお一人様4枚までとなっています。
オフィシャル2次先行(e+・抽選)は2026年10月25日(日)23:59まで。一般前売りは10月31日(土)10:00から、e+・チケットぴあ・ローソンチケットで販売されます。海外在住の方向けに英語・中国語の購入サービスも用意されています。
※日程・会場・料金・チケットの販売状況は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
▶ SMASH公式 FONTAINES D.C. JAPAN 2027 公演ページ
出典:SMASH公式サイト(FONTAINES D.C. JAPAN 2027)/イープラス FONTAINES D.C.公演ページ
フォンテインズD.C.とはどんなバンドか
フォンテインズD.C.は、ダブリンの音楽学校で出会った5人で結成されたバンドです。グリアン・チャッテン(ボーカル)、カルロス・オコンネル(ギター)、コナー・カーリー(ギター)、コナー・ディーガン(ベース)、トム・コール(ドラムス)という編成で、2019年のデビュー作『Dogrel』から『A Hero’s Death』『Skinty Fia』『Romance』とアルバムを重ねるたびに評価を高めてきました(今回の来日メンバーは公式ページに明記されていないため、最新情報は公式サイトでご確認ください)。
初期は荒々しく反復的なポストパンク。そこから徐々に、重く沈み込むような響きや、轟音で空間を埋めるシューゲイザー的な質感まで取り込み、作品ごとに音像が広がっています。どの時期にも共通しているのは、ギターが「歌の伴奏」ではなく「景色をつくる役」を担っていることです。
ライブで注目したい3つのポイント
① 同じフレーズを繰り返す「反復」の力
フォンテインズD.C.の曲は、短いギターフレーズを延々と繰り返す構成がよく出てきます。コードを次々に変えるのではなく、同じ形を弾き続けながら、音量・歪み・ピッキングの強さで展開をつくる。曲が進むにつれて同じフレーズがどんどん緊張感を帯びていくのは、弾き手が少しずつ「圧」を変えているからです。
ライブでは、曲の前半と後半で同じリフがどう変わっているかに注目してください。右手のアタック、ブリッジ付近でのミュートの深さなど、音符は同じでも表情が違うことに気づくはずです(ミュートの種類と使い分け|現役プロ講師が解説)。
② 2本のギターの「高さ」の住み分け
ギター2本の編成でも、2人が同じ音域でコードをかき鳴らす場面は意外と少なめです。片方が低音弦で太く刻み、もう片方が高音域で単音フレーズやかすれたノイズを重ねる。音域で役割を分けているので、轟音になっても歌がつぶれません。
ステージでは2人の左手の位置を見比べるのがおすすめです。ネックのどのあたりを押さえているかで、どちらが土台でどちらが彩りなのかが一目で分かります。開放弦を鳴らしたまま上のフレットでフレーズを動かす、ドローン(持続音)的な弾き方にも注目です(sus4とadd9コードとは|響きと使いどころを現役プロ講師が解説)。
③ 空間系エフェクトで「景色」をつくる
このバンドのギターは、リバーブやディレイといった空間系エフェクトが曲の雰囲気を大きく左右します。残響を深くかけて音を後ろに溶かしたり、反対に乾いた音で前に出したり。エフェクトを「飾り」ではなく「アレンジの一部」として使っているのが特徴です。
SGC HALL ARIAKEのような新しいホールでも、ライブハウス規模のなんばHatchやDIAMOND HALLでも、残響の広がり方は会場ごとに違って聴こえます。曲の静かなパートで、ギターの音がどこまで伸びて消えていくかに耳を澄ませてみてください(リバーブの使い方|種類と設定の基本を現役プロ講師が解説/ディレイの使い方|設定と練習への活かし方を現役プロ講師が解説)。
練習に持ち帰れること
- 1つのリフを「強弱だけ」で3段階に弾き分ける:同じ2小節のフレーズを、弱く・普通・強くの3通りで弾いて録音してみてください。音符を変えずに展開をつくる感覚が身につきます(ギター録音のやり方|上達が早まる練習法を現役プロ講師が解説)。
- 開放弦を鳴らしたままフレーズを動かす:1弦か2弦の開放を鳴らしながら、隣の弦で単音を上下させる。それだけで、コードを押さえなくても広がりのある響きが生まれます。
- ルーパーで「土台役」と「彩り役」を1人で試す:低音弦の刻みをルーパーに録って、その上に高音域のフレーズを重ねる。2本のギターの住み分けを、自宅で体感できます(ルーパーの使い方|練習への活かし方を現役プロ講師が解説)。
バンドでギターを弾いている生徒さんから多いのが「もう1人のギターと音がぶつかって、何を弾いても埋もれる」という相談です。レッスンでは新しいフレーズを覚えるより先に、相手と弾く音域を分けることから一緒に考えます。押さえる場所を変えるだけでアンサンブルが一気に整理されることは珍しくありません。フォンテインズD.C.の2本のギターは、その考え方を体感するのに最適な教材です。
まとめ
フォンテインズD.C.の来日公演は、2027年1月28日(木)東京・SGC HALL ARIAKE、29日(金)愛知・DIAMOND HALL、31日(日)大阪・なんばHatchの3公演。ニュー・アルバム『Dopamine Chamber』を携えたツアーで、オフィシャル2次先行は10月25日まで、一般前売りは10月31日(土)10:00からです。
聴きどころは、反復するフレーズで緊張感を高めていく展開、2本のギターの音域の住み分け、そして空間系エフェクトでつくる景色。「たくさん弾くより、どう重ねるか」を、ぜひ会場で体感してください。
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