※本記事は2026年9月6日時点の情報です。公演日程・会場・チケットに関する最新情報は、必ず公式サイトでご確認ください。
クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ(QUEENS OF THE STONE AGE)が、2026年11月に2年ぶりとなる来日公演を東名阪で開催します。ツアー名は「You’ll see Queens of the Stone Age World Tour」。7月には新曲「Easy Street」もリリースされ、久しぶりに彼らのギターを生で浴びられる機会がやってきました。
このバンドの魅力は、速弾きでも複雑なコードでもありません。「少ない音数のリフを、揺れずに繰り返す」という、実はギターの基礎そのものが詰まった演奏です。この記事では公演の概要に加えて、フロントマンであるジョシュ・オム(Josh Homme)のギターの聴きどころと、そこから私たちが練習に持ち帰れるポイントを、現役プロ講師の視点で解説します。
クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ 来日公演2026の概要
公演は11月に3公演。会場はいずれもZeppクラスで、大型アリーナよりも音の距離が近いのがギター好きには嬉しいところです。
| 日程 | 会場 | 開場/開演 |
|---|---|---|
| 11月25日(水) | Zepp Haneda(東京) | 18:00/19:00 |
| 11月26日(木) | Zepp Nagoya(愛知) | 18:00/19:00 |
| 11月28日(土) | Zepp Namba(大阪) | 17:00/18:00 |
チケットは1Fスタンディング11,000円、2F指定席13,000円(各ドリンク代別)で、一般発売は2026年8月1日から。東京公演の招聘はクリエイティブマン、愛知はサンデーフォークプロモーション、大阪はキョードーインフォメーションが担当しています。
※日程・会場・料金・チケットの残席状況は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
▶ 公演オフィシャルページ(クリエイティブマン)
出典:ギター・マガジンWEB/TOWER RECORDS ONLINE
ジョシュ・オムのギターはどこが面白いのか
「低く、太く、乾いた音」の出どころ
ジョシュ・オムのサウンドを語るうえで外せないのが、通常より低いチューニングの多用です。全弦を2音下げるCスタンダードなど、レギュラーより緩い状態で弾くことで知られています。弦のテンションが下がるぶん音の輪郭がやや丸くなり、ピッキングのニュアンスが「ボワッ」と広がる。あの独特の粘りは、実はチューニングの選択から生まれている部分が大きいのです。
使用ギターとしては、ソリッドボディのオベーション(Ovation Ultra GP)を長年愛用していることでも知られます。定番のストラトやレスポールとは違う中域の出方をするギターで、バンドの中で「他の誰とも被らない帯域」を陣取っているのが彼のサウンドの正体でもあります。
歪みは「深い」のではなく「潰れている」
初心者の方がQOTSAをコピーしようとすると、たいていハイゲインのディストーションで作ろうとして失敗します。彼らの歪みは、ゲイン量の多さではなくファズ寄りの「潰れ方」で成立しているからです。音の粒が均一に潰れているぶん、リフの反復がミシンのように整って聴こえる。ここがメタル的な歪みとの決定的な違いです。
歪みの種類ごとのキャラクターの違いについては、オーバードライブの使い方|つまみ設定と音作りを現役プロ講師が解説もあわせてどうぞ。
2〜3音でリフが成立する潔さ
彼のリフは、5〜6弦を這うようなパワーコードではなく、内側の弦で鳴らす2〜3音の小さなヴォイシングが中心です。音数が少ないので、一音一音の長さ・切り方・休符の位置が全部むき出しになる。「上手い人ほどごまかせない弾き方」と言い換えてもいいでしょう。だからこそ、彼のプレイはギターを習っている人にとって最高の教材になります。
ライブで注目したい3つのポイント
- リフが「走らない」こと……同じ形を延々繰り返す曲でも、テンポが前のめりにならない。ライブでこそ、その安定感の異常さが体感できます。
- 休符の長さ……音を出している時間より、止めている時間の管理が徹底されています。バンド全体で「せーの」で止まる瞬間の気持ちよさは生の醍醐味です。
- ボリュームの上下……歌の裏では音量を落とし、間奏でグッと押し出す。エフェクターの踏み替えだけでなく、ピッキングの強さそのもので音量を作っている場面に注目してみてください。
Zeppクラスの箱は、手元の動きと出音の関係が目で追えるサイズです。「今の音、どのピックアップだろう?」と考えながら観ると学びが倍増します(ピックアップセレクターの使い方|音の違いを現役プロ講師が解説)。
このバンドから持ち帰れる練習ポイント
1. 4小節、同じリフを崩さず繰り返す
メトロノームを90〜100BPM程度に設定し、好きな2〜3音のリフを4小節続けてみてください。多くの方が3小節目あたりから微妙に前へ突っ込みます。速く弾くより、同じ速さを保つほうが難しい――これがQOTSAから学べる最大のレッスンです。
2. 「音を止める」練習をする
右手の側面を弦に置く、左手の指の腹を軽く触れさせる。この2つで音の長さをコントロールします。弾く練習は誰でもしますが、止める練習を意識的にしている方は多くありません。ここを鍛えるとバンドでの演奏が一気に締まります。
3. 歪みを一段下げてみる
歪みが深いほどミスが隠れる、というのは半分正解で半分間違いです。隠れるのはノイズではなくニュアンス。普段の設定からゲインを2〜3割下げて練習すると、雑なミュートやピッキングのムラがはっきり聞こえるようになります。上達のスピードが変わります。
まとめ
クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジの2026年11月来日公演は、11月25日(水)Zepp Haneda、26日(木)Zepp Nagoya、28日(土)Zepp Nambaの3公演。技巧を見せつけるタイプのバンドではありませんが、リズム・音の長さ・音作りという「ギターの土台」を最高レベルで見せてくれるという意味では、これ以上ない教材です。
ライブを観て「あのリフ感を自分でも出したい」と思ったら、そこが練習の始まりです。速弾きの前に、まず4小節を揺れずに弾き切るところから始めてみてください。
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