この記事は2026年8月31日時点の情報です。結成35周年を迎えたL’Arc-en-Cielが、2026年10月9日から「35th L’Anniversary TOUR」を開催します。全国7会場・全16公演のアリーナツアーです。
ラルクは「ヴォーカルのバンド」として語られることが多いのですが、ギターを弾く人の耳で聴くと、ken(ケン)のギターがいかに曲の骨格そのものを作っているかがよく分かります。この記事では公演概要を公式情報に沿って整理したうえで、ライブ会場で何を聴くと練習に持ち帰れるものが増えるのかを、現役プロ講師の視点で解説します。
「35th L’Anniversary TOUR」公演概要
ツアーは2026年10月9日の東京・国立代々木競技場第一体育館からスタートし、12月27日の東京・有明アリーナで全日程を終えます。約2年半ぶりとなるツアーで、東京は初日と最終週の2会場に分かれています。
| 日程 | 都市 | 会場 |
|---|---|---|
| 10月9日・11日・12日 | 東京 | 国立代々木競技場第一体育館 |
| 10月31日・11月1日 | 福岡 | マリンメッセ福岡 A館 |
| 11月21日・22日 | 愛知 | IGアリーナ |
| 11月28日・29日 | 神奈川 | 横浜アリーナ |
| 12月12日・13日 | 千葉 | LaLa arena TOKYO-BAY |
| 12月16日・17日 | 大阪 | 大阪城ホール |
| 12月24日・26日・27日 | 東京 | 有明アリーナ |
チケットについては、2026年8月31日に公式サイトで追加受付とアップグレード受付の開始が告知されています。受付方法や価格は公演ごとに異なる場合があります。
※日程・会場・チケットの受付状況は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください:L’Arc-en-Ciel オフィシャルサイト/参考:BARKS。
kenというギタリスト
ラルクは1991年に結成され、kenは1992年から加入しています。バンドの代表曲の多くで作曲を手がけているギタリストで、「弾く人」であると同時に「曲を書く人」である点が、そのままギタープレイの性格に出ています。
使用ギターとしてはフェンダーのストラトキャスターが代表的で、フェンダーからシグネチャーモデルも発売されてきました。バンドの30周年時には、割れた部分を金継ぎのように見せたデザインの「Experiment #1」や、ペイズリー柄の「Paisley Fantasy」といったモデルも登場しています。それ以前にはフェルナンデスのシグネチャーモデルを使用していた時期もあります。
ここで注目したいのは、シングルコイル中心のストラトを、ハードロック寄りのバンドサウンドの中でメインに据え続けているという点です。ハムバッカー搭載機のほうが音は太く歪ませやすいのに、あえてストラトを選び続けている。これがラルクのギターサウンドの「抜けの良さ」と「和音の分離感」に直結しています。
ライブで聴きたいkenのギター 3つのポイント
① 歪ませすぎないバッキングの輪郭
ラルクのバッキングは、音源で聴くと分厚く聞こえますが、1本ずつのギターは思ったより歪んでいません。歪みを浅めにしてピッキングの強弱で音量を作るタイプの弾き方で、だからこそコードの中の1音1音が聴き取れます。
レッスンでよくあるのが「原曲みたいに太くならない」という相談で、開けてみると原因は逆に歪ませすぎというケースです。ライブ会場では、サビでどれくらいゲインが上がっているのか、Aメロとの差がどこにあるのかを意識して聴いてみてください。詳しい考え方はディストーションとオーバードライブの違いで解説しています。
② 空間系で作る「広さ」の使い分け
kenのサウンドを特徴づけているのが、コーラスとディレイの使い方です。イントロやアルペジオでは音を広げ、リフに入ると一気に手前に寄せる。この「奥行きの出し入れ」が曲の景色を切り替えています。
アリーナ会場は残響が大きいので、原音と空間系の境目は分かりにくくなります。それでも音が消えるタイミングに注目すると、ディレイが効いている場面はすぐ分かります。設定の基本はディレイの使い方とコーラスの使い方にまとめています。
③ アルペジオとリフの切り替えの速さ
ラルクの曲は、静かなアルペジオから急に単音リフやパワーコードへ飛び込む展開が多く、右手のタッチを一瞬で切り替える技術が要求されます。ここが、コピーしてみると意外に難しいポイントです。
ライブでは、その切り替わりの瞬間にピッキングの角度と当てる位置がどう変わっているかを見てみてください。手元が見える席なら、これが一番の収穫になります。基礎はアルペジオとはとパワーコードとはで解説しています。
当日の「持ち帰り」を増やす聴き方
アリーナ公演は音量も情報量も多いので、漠然と聴くと「すごかった」で終わってしまいます。ギターを練習している人には、聴くポイントを事前に3つだけ決めておくことをおすすめしています。
- ミュートの量:音を出している時間より、止めている時間のほうが実は情報が多い
- 音量の作り方:ペダルの踏み替えなのか、ピッキングの強さなのか
- ギターの持ち替え:曲ごとに楽器が変わるなら、その曲に何が必要だったのかを考える
この3つを決めて行くだけで、翌日の練習が変わります。特に1つ目は効果が大きく、ミュートの種類と使い分けを読んでから行くと、聴こえ方がはっきり変わるはずです。
まとめ
L’Arc-en-Ciel「35th L’Anniversary TOUR」は、2026年10月9日の東京・代々木からスタートし、12月27日の有明アリーナまで全国7会場16公演で行われます。
ギターを弾く人の聴きどころは、歪ませすぎないバッキング/空間系による奥行きの出し入れ/アルペジオとリフの切り替えの3点です。ラルクの曲をコピーしてみたい方は、まず1曲を最後まで通すところから始めるのが近道です。当教室でも「READY STEADY GO」のエレキギターレッスンを公開しています。
チケットの受付状況や当日の詳細は変わる可能性がありますので、公式サイトで最新情報をご確認ください。
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