※本記事は2026年10月4日時点の情報です。公演日程・会場・チケットに関する最新情報は、必ず公式サイトでご確認ください。

ロンドン出身の4人組ロックバンド、ウルフ・アリス(Wolf Alice)が2026年11月に東京と大阪で単独来日公演を行います。2025年8月にリリースされた4作目のアルバム『ザ・クリアリング』を携えての来日で、東京は豊洲PIT、大阪はGORILLA HALLの2公演です。

ウルフ・アリスの面白さは、ささやくような静かな場面から轟音まで、1曲の中で音量と音色が大きく動くところにあります。その振れ幅を作っているのが、エリー・ロウゼルとジョフ・オディの2本のギターです。この記事では公演概要を整理したうえで、ギターを弾く人がライブで注目したいポイントと、練習に持ち帰れることを現役プロ講師の視点で解説します。

ウルフ・アリス来日公演2026の概要

日程会場開場/開演
2026年11月23日(月・祝)東京・豊洲PIT17:00/18:00
2026年11月25日(水)大阪・GORILLA HALL18:00/19:00

チケットは両公演とも9,900円(税込・オールスタンディング・1ドリンク別/公式発表)。一般発売は2026年2月21日から始まっており、招聘元クリエイティブマンの公演ページでは10月4日時点で「チケット発売中」と案内されています。プレイガイドはイープラス、チケットぴあ、ローソンチケットです。

※日程・会場・料金・チケットの販売状況は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
▶ クリエイティブマン公式 WOLF ALICE 公演ページ

出典:クリエイティブマン公式サイト/NME Japan/TOWER RECORDS ONLINE/ソニーミュージック公式プロフィール

ウルフ・アリスとはどんなバンドか

メンバーはエリー・ロウゼル(ボーカル/ギター)、ジョフ・オディ(ギター)、セオ・エリス(ベース)、ジョエル・エイミー(ドラムス)の4人。2010年にエリーとジョフのアコースティック・デュオとして始まり、2012年にリズム隊の2人が加わって現在の編成になりました。2017年のセカンドアルバム『ヴィジョンズ・オブ・ア・ライフ』では、翌2018年に英国のマーキュリー・プライズを受賞しています。

出発点がアコースティック・デュオだったことは、今のバンドサウンドを聴くうえでも大事な手がかりです。どれだけ歪んだ曲でも、土台には歌とコードだけで成立するメロディがあり、ギターはそれを「どう飾るか」「どこで爆発させるか」を担当している。ギター2本のバンドをやりたい人には、役割分担のお手本になる存在です。

ライブで注目したい3つのポイント

① 2本のギターの役割分担

ウルフ・アリスでは、エリーが歌いながらコードやシンプルなリフで曲の土台を支え、ジョフがその上に単音のフレーズやアルペジオ、ノイジーな音色を重ねていく場面が多く見られます。2人が同じことを弾くのではなく、音域と役割を分けているので、ギターが2本鳴っていても歌が埋もれません。

会場では、どちらのギターが低い位置でコードを鳴らし、どちらが高い位置で動いているかを目で追ってみてください。曲によって役割が入れ替わる瞬間もあり、そこがアレンジの聴きどころです。

② アルペジオと空間系で作る「静」

静かなパートでは、コードをジャカジャカ鳴らすのではなく、1音ずつばらして弾くアルペジオが中心になります。ジョフ・オディのプレイは指弾きのニュアンスを感じさせる場面も多く、音の粒がやわらかく立ち上がるのが特徴です(アルペジオとは|弾き方の基本を現役プロ講師が解説)。

そこに深めのリバーブやディレイが重なることで、音数は少ないのに空間が広く聴こえます。ライブハウス規模の会場では残響の伸び方が体で分かるので、「音を足す」のではなく「響きを伸ばす」ことで厚みを出している点に注目です(リバーブの使い方|種類と設定の基本を現役プロ講師が解説)。

③ サビで一気に開く「動」と音量差

静かなAメロから、サビやアウトロで歪みが一気に前へ出る。この落差がウルフ・アリスのライブのいちばんの醍醐味です。ポイントは、轟音の場面がうるさく聴こえるのではなく気持ちよく聴こえること。その理由は、直前の静かなパートをしっかり小さく弾いているからです。

足元でエフェクターを踏み替える瞬間と、右手のピッキングが強くなる瞬間。この2つがどのタイミングで重なるかを見ると、バンド全体でダイナミクスを作っていることがよく分かります(エフェクターとは|種類の全体像を現役プロ講師が解説)。

練習に持ち帰れること

  • 同じコード進行を「小さく」と「大きく」で弾き分ける:4小節を弱く、次の4小節を強く。音量差をつけるには、強く弾くよりも弱く弾く側を丁寧にするほうが効果的です。
  • ストロークをアルペジオに置き換える:いつもストロークで弾いている曲のAメロだけ、アルペジオにしてみてください。サビとの対比が生まれ、1人で弾いても曲に展開がつきます(ギターのストロークパターン基本4種|覚える順番と弾き方を現役プロ講師が解説)。
  • 2本で弾くときは音域を分ける:友人やバンドメンバーと合わせるなら、片方はローポジションのコード、もう片方はハイポジションの単音や3〜4弦だけのコード、と決めてみましょう。それだけで音がぶつからなくなります(ディレイの使い方|設定と練習への活かし方を現役プロ講師が解説)。

レッスンでも「サビが盛り上がらない」と相談されたとき、サビを強く弾く練習より先に、Aメロの音量を半分に落としてもらうことがよくあります。それだけで同じ演奏が急に立体的に聴こえるようになる。ウルフ・アリスのライブは、その効果を体感するのにぴったりです。

まとめ

ウルフ・アリスの来日公演は、2026年11月23日(月・祝)東京・豊洲PIT、11月25日(水)大阪・GORILLA HALLの2公演。最新作『ザ・クリアリング』リリース後の単独公演です。

聴きどころは、2本のギターの役割分担、アルペジオと空間系で作る静かなパート、そしてサビで一気に開く音量差。「大きく聴かせたいなら、まず小さく弾く」という発想を、ぜひ会場で確かめてみてください。

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