オーディションの動画審査に弾き語りで応募したい。SNSや配信で弾き語り動画を投稿してみたい。──最近は、「動画で弾き語りを見てもらう」機会がぐっと増えました。一方で、いざ撮ってみると「思ったより下手に聴こえる」「歌とギターのバランスが悪い」と感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、東京・新宿でギターを教えている現役プロ講師が、弾き語り動画の撮り方・音の録り方・演奏の仕上げ方を、締め切りから逆算する準備の進め方とあわせて解説します。
「伝わる弾き語り動画」の4つの条件
- 歌詞がはっきり聴き取れる:ギターの音に歌が埋もれていないこと
- リズムが安定している:コードチェンジのたびにテンポが揺れたり、音が途切れたりしないこと
- 表情と手元が見える:顔だけ、手元だけではなく、歌っている姿とギターを弾く姿が一緒に映っていること
- 雑音が少なく、聴きやすい音:生活音や反響で、演奏そのものが聴きづらくなっていないこと
このうち、演奏の技術そのものに関わるのは②だけです。①③④は、撮り方と準備で大きく改善できます。まずは撮り方から見ていきましょう。
スマホでの撮り方の基本
- 募集要項の指定を最優先する:縦向き・横向き、動画の長さ、ファイル形式などが決められている場合は必ず従います
- 三脚などで固定する:手持ちや立てかけただけの状態だと、揺れや傾きが気になってしまいます
- 顔とギター全体がフレームに入る距離で撮る:ネックを押さえる左手と、弦を弾く右手が画面から切れないようにします
- 光は正面から当てる:窓を背にすると顔が暗くなります。窓や照明のほうを向いて撮ると、表情がはっきり映ります
- 背景はシンプルに:生活感のある物が映り込むと、視線が演奏からそれてしまいます
音の録り方で差がつくポイント
動画の印象を最も左右するのは、実は映像よりも音です。スマホの内蔵マイクでも、次の点に気をつけるだけで聴こえ方が大きく変わります。
- 静かな部屋で撮る:エアコンや換気扇、冷蔵庫などの音は、思っている以上にマイクに入ります
- マイクは口元とギターの中間あたりに向ける:ギターに近すぎると歌が埋もれ、口に近すぎると音が割れやすくなります
- 一番大きな声を出す部分で試し撮りする:サビで音が割れていないかを、撮影前に必ず確認します
- 反響の少ない場所を選ぶ:浴室のような響く場所より、カーテンや布製品のある部屋のほうが聴きやすい音になります
録音の基本についてはギター録音のやり方でも詳しく解説しています。
演奏そのものを仕上げる4つのポイント
① キーを自分の声に合わせる
原曲のキーが合っていないと、高い音で声が細くなったり、低い音で聴こえなくなったりします。カポタスト(カポ)で、自分の声が一番よく響くキーに合わせましょう。
② メトロノームでテンポを体に入れる
弾き語りで崩れやすいのは、コードチェンジの瞬間です。メトロノームに合わせて、コードが変わる箇所でもテンポが揺れないところまで練習しておきます。
③ ギターは歌の「伴奏」に徹する
ギターを頑張りすぎると、歌が聴こえなくなります。Aメロは弱く、サビで少し強くするなど、ギターの強弱で歌を引き立てる意識を持つと、ぐっと聴きやすくなります。
④ 出だしを特に丁寧に
動画は、最初の数秒で見続けるかどうかを決められることが少なくありません。イントロから歌い出しまでは、特に丁寧に仕上げておきましょう。
撮って、聴き返して、直す
上達がいちばん早いのは、撮った動画を自分で聴き返して直すことです。次のチェックリストで確認してみてください。
- コードが変わる瞬間に、音が途切れていないか
- サビでテンポが走っていないか(速くなっていないか)
- 歌詞が最初から最後まで聴き取れるか
- ギターの音が歌より大きくなっている箇所はないか
- 手元ばかり見て、表情が硬くなっていないか
締め切りがある場合は、未経験からなら3ヶ月、ある程度弾ける方なら2〜4週間を「仕上げ期間」として確保しておくと安心です。撮り直しの時間も含めて、日程から逆算して計画を立てましょう。
人前で弾く準備を、短期間で整えたい方へ
当教室では、女優・モデル・声優など、人前での演奏が求められる方の指導も行ってきました。テレビ番組の企画では、ギター未経験の方が24日・全8回のレッスンで弾き語りを本番演奏したこともあります。キーやカポの位置決め、歌とギターのバランス、本番を想定した通し練習まで、締め切りから逆算してレッスンを組み立てます。
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週2回ペースの完全マンツーマンで、ギター未経験の方も3ヶ月で1曲を通して弾けるところまで進みます。ご希望の方は、歌いながら弾く弾き語りまで。締め切りのある方は、日程から逆算して組み立てます。毎月1名様限定です。
よくある質問(FAQ)
歌とギター、どちらを先に仕上げるべきですか?
先にギターを「手元をほとんど見なくても弾ける」状態にしておくのがおすすめです。ギターに意識を取られたままだと、歌のリズムや表情まで気が回りません。コードチェンジが体に入ってから歌を乗せると、全体が一気に安定します。
動画は一発撮りでないといけませんか?
オーディションによって、編集や音声の加工の可否、撮影方法が細かく決められていることがあります。まずは募集要項を必ず確認してください。指定がない場合でも、弾き語りの力を見てもらうなら、途中で切らずに1本通して撮った動画のほうが伝わりやすいでしょう。
ギターの音が大きくて、歌が埋もれてしまいます。
ストロークを弱めにする、薄めのピックを使う、指で弾くなど、ギター側の音量を下げる工夫が効果的です。スマホを口元寄りに置いて撮るだけでもバランスは変わります。試し撮りをして、歌詞がはっきり聴き取れるかを確認しましょう。
まとめ
弾き語り動画は、撮り方・音の録り方・演奏の仕上げの3つで印象が大きく変わります。まずは静かな場所で、顔と手元が映る位置に固定して撮ること。そのうえで、キーを声に合わせ、テンポを安定させ、ギターは歌を引き立てる伴奏に徹する。撮って聴き返すことを繰り返せば、動画の完成度は確実に上がっていきます。
「締め切りまでに間に合う?」「どの曲を選べばいい?」という段階でのご相談も歓迎です。無料カウンセリングでは、目標と日程を伺ったうえで、仕上げるための進め方を具体的にお伝えします。
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