ギターを買ったのに、途中でやめてしまった。押し入れにケースが入ったままになっている。──そういう方は、決して少数派ではありません。当教室にも、過去に一度あきらめた経験のある方が数多く通われています。

先にお伝えしたいのは、続かなかった原因は、才能でも意志の弱さでもないということです。多くの場合、原因は「やり方の設計」にあります。そして設計は、あとから変えられます。

ギターをやめてしまう人に共通する5つのつまずき

  1. Fコードで止まった:最初の関門で、ここで多くの方が離れます
  2. 曲の難易度が高すぎた:好きな曲がたまたま難しく、いつまでも形にならなかった
  3. 練習のやり方が分からなかった:何をどの順番でやればいいのかが決まっていなかった
  4. 上達しているかどうか分からなかった:進んでいる実感がないと、人は続けられません
  5. 直してくれる人がいなかった:間違ったフォームのまま反復し、いくらやっても結果が出なかった

この5つは、どれも「練習量が足りなかった」という話ではありません。量ではなく、順番と方向の問題です。

今度こそ続けるための5つの条件

① 最初の目標を「1曲」に絞る

「ギターが弾けるようになる」は、ゴールとしては大きすぎます。1曲を通して弾けることを最初のゴールにすると、やるべき練習が自動的に決まります。1曲弾けた経験があると、2曲目からは驚くほど楽になります。

② 難所は「避ける」ではなく「後回し」にする

Fコードのような難所は、最初に立ち向かうと挫折の原因になります。かといって避け続けると先に進めません。弾ける部分を先に完成させ、あとから難所に戻る——この順番にするだけで、越えられる確率が大きく変わります。

③ 「毎日練習」を目標にしない

毎日30分と決めて、守れなかった日に落ち込み、そのままやめてしまう。これがもっとも多いパターンです。やる日を決めるより、やることを決めておくほうが続きます。5分しか取れない日でも、やることが決まっていれば前に進めます。

④ 上達を目で見える形にする

録音・録画は、もっとも手軽で効果の大きい方法です。1か月前の自分と比べると、自分では気づけない変化がはっきり分かります。進んでいる実感は、モチベーションよりも強く人を支えます。

⑤ 最初の数か月だけは、人に見てもらう

独学が向かないという話ではありません。ただしフォームの癖は、自分では気づけません。手首の角度、親指の位置、力の入れ方——これらは数分で直せることが多いのに、放置すると「何年やっても鳴らない」に直結します。最初だけ人に見てもらい、あとは独学に戻る方もいます。

再開のときにやりがちな失敗

  • いきなり昔つまずいた場所から再開する:まず音が鳴る楽しさを取り戻すほうが先です
  • 新しい機材から入る:道具を替えても、つまずいた原因は変わりません
  • 期限を決めずに始める:いつまでに何を、が無いと前回と同じ道をたどります
  • 弦が古いまま弾く:長期間放置したギターは音がくすみ、それだけで意欲が下がります

どのくらいで弾けるようになるのか

目安として、集中して取り組めば3か月で1曲を通して弾けるところまでは十分に届きます。実際の到達イメージはギター初心者は3ヶ月でどこまで弾ける?で詳しく解説しています。

当教室では、テレビ番組の企画でまったくの未経験の方を、24日間で弾き語りができる状態まで指導した例や、約1か月でステージ本番に立てるところまで仕上げた例があります。短期間で形にするには、やる順番を正しく設計することが何より重要です。

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週2回ペースの完全マンツーマンで、ギターを触ったことがない方も、過去に挫折した方も、3ヶ月で1曲を通して弾けるところまで一緒に進みます。つまずいた原因を最初に特定するところから始めます。

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よくある質問(FAQ)

何年も弾いていません。またゼロからになりますか?

ゼロには戻りません。一度でも触った経験があると、弦の押さえ方やピックの持ち方、音の感覚が体のどこかに残っています。実際、以前に少しでも弾いていた方は、まったくの未経験の方より早く音が出せるようになるケースがほとんどです。最初の数回は思うように動かず焦りやすいのですが、そこは「戻る時間」だと考えてください。

Fコードで諦めました。今度も同じ気がします。

Fコードでつまずく方は非常に多いのですが、原因は指の力ではなく、親指の位置・手首の角度・弦を押さえる場所のどれかであることがほとんどです。原因が分かれば力任せに押さえる必要はなくなります。また、Fを避けたまま弾ける曲も数多くあるので、先に1曲弾けた状態を作ってから戻るほうが、結果的に早く越えられます。

忙しくて毎日は練習できません。それでも続けられますか?

毎日でなくても大丈夫です。むしろ「毎日30分」を目標にして守れず、自己嫌悪でやめてしまう方のほうが多く見てきました。続いている方に共通するのは、練習量ではなく「次に何をやるかが決まっている」ことです。やることが決まっていれば、5分でも前に進みます。

まとめ

ギターをやめてしまった理由の多くは、才能でも性格でもなく、やる順番の設計にあります。1曲に絞る、難所は後回しにする、やることを決めておく、上達を目に見える形にする、最初だけ人に見てもらう——この5つを変えるだけで、結果は大きく変わります。

「自分にできるか不安」という段階でのご相談も歓迎です。無料カウンセリングでは、以前どこでつまずいたかを伺ったうえで、どのくらいの期間で何ができるようになるかを具体的にお伝えします。

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