※本記事は2026年10月11日時点の情報です。公演日程・会場・チケットに関する最新情報は、必ず公式サイトでご確認ください。

スウェーデン出身のロックバンド、ヨーロッパ(EUROPE)が2027年1月に来日します。世界的ヒットとなったアルバム『ファイナル・カウントダウン』のリリース40周年を記念したツアーで、東京・名古屋・大阪の3都市4公演。東京は追加公演が決まり、その一般発売が今週末の10月17日に始まります。

あのキーボードのイントロがあまりに有名なバンドですが、ギターを弾く人にとっての主役はジョン・ノーラムのリードギターです。速さよりも「1音をどう歌わせるか」で聴かせるタイプで、ソロを練習している人には学べることがとても多い。この記事では公演概要を整理したうえで、ライブで注目したいポイントと、練習に持ち帰れることを現役プロ講師の視点で解説します。

ヨーロッパ来日公演2027の概要

日程会場開場/開演
2027年1月13日(水)東京・NHKホール18:00/19:00
2027年1月14日(木)愛知・岡谷鋼機名古屋公会堂18:30/19:00
2027年1月15日(金)大阪・グランキューブ大阪18:00/19:00
2027年1月17日(日)※追加公演東京・SGCホール有明17:00/18:00

チケットは全公演共通でS席16,000円/A席15,000円(税込・公式発表)。6歳未満(未就学児)は入場できません。招聘元ウドー音楽事務所の公演ページでは、10月11日時点で1月13日のNHKホール公演が「受付終了」と表示されており、東京公演の完売を受けて1月17日の追加公演が決定したと案内されています。

東京追加公演(1月17日・SGCホール有明)の一般発売は2026年10月17日(土)10:00から。名古屋・大阪公演は9月12日から一般発売が始まっています。プレイガイドはチケットぴあ、イープラス、ローソンチケットなどです。

※日程・会場・料金・チケットの販売状況は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
▶ ウドー音楽事務所公式 EUROPE 公演ページ

出典:ウドー音楽事務所公式サイト(EUROPE 2027)/ローソンチケット EUROPE公演ページ

ヨーロッパとはどんなバンドか

ヨーロッパは、ボーカルのジョーイ・テンペストとギターのジョン・ノーラムを中心にスウェーデンで結成されたハードロックバンドです。1986年発表の3作目『ファイナル・カウントダウン』が世界中でヒットし、北欧のバンドが世界の舞台に出ていく流れを作りました。ウドー音楽事務所の公演ページによると、初来日公演も同じ1986年。日本とは40年来の付き合いということになります。

ジョン・ノーラムは同作の発表後にいったんバンドを離れ、2000年代の再結成で復帰しました。それ以降はジョーイ・テンペスト(ボーカル)、ジョン・ノーラム(ギター)、ジョン・レヴィン(ベース)、ミック・ミカエリ(キーボード)、イアン・ホーグランド(ドラムス)という、まさに『ファイナル・カウントダウン』を録音した5人で活動を続けています(今回の来日メンバーは公式ページに明記されていないため、最新情報は公式サイトでご確認ください)。

サウンドの特徴は、キャッチーな歌メロと、ブルースに根ざした骨太なギターの組み合わせです。華やかなキーボードが前に出る曲でも、ギターソロになると一気に泥臭く熱くなる。この対比がヨーロッパらしさです。

ライブで注目したい3つのポイント

① 1音を伸ばすビブラートとチョーキング

ジョン・ノーラムは、ゲイリー・ムーアやマイケル・シェンカーからの影響を公言してきたギタリストです。その系譜らしく、プレイの核は音を伸ばしたときの表情にあります。チョーキングで音程をしっかり目的の高さまで上げ、そこから大きくゆったり揺らすビブラートをかける。たった1音で「泣き」が伝わるのは、この2つの精度が高いからです。

ホール公演は音の伸びがよく聴こえるので、ロングトーンが消えていくまでの揺れ方に耳を澄ませてみてください。揺れの幅と速さが、曲のテンポや場面によって変わっていることに気づくはずです(チョーキングの種類とコツ|現役プロ講師が解説)。

② 「歌えるソロ」の組み立て方

ヨーロッパのギターソロは、聴いたあとに口ずさめるものが多いのが特徴です。いきなり速く弾き始めるのではなく、まず覚えやすいメロディを提示し、中盤で音数を増やして盛り上げ、最後にもう一度ロングトーンで着地する。ソロの中に起承転結があるので、短い小節数でも強く印象に残ります。

音使いの土台はマイナー系のスケールとペンタトニックです。速いパッセージはあくまで「山場」として使われていて、全体の何割くらいがゆっくりしたフレーズなのかを数えるつもりで聴くと、構成のうまさがよく分かります(マイナースケールとは|3種類の違いと使い方を現役プロ講師が解説)。

③ キーボードとギターの住み分け

ヨーロッパはキーボードが大きな役割を持つバンドです。表題曲のようにキーボードが主旋律を取る場面では、ギターは低音弦のパワーコードやブリッジミュートの刻みに徹して、リズムと厚みを支えています。逆にギターソロではキーボードが後ろに下がり、和音で支える側に回ります。

「いま誰が主役か」がはっきりしているので、音数が多くてもごちゃつかない。鍵盤のいるバンドでギターを弾いている人には、音域と音量の譲り合いのお手本になります。ギターの歪みが中音域に芯のある太い音で、キーボードの高音とぶつかっていない点にも注目です(アンプのEQの使い方|3バンドの音作りを現役プロ講師が解説)。

練習に持ち帰れること

  • チョーキングの音程をチューナーで確かめる:1音チョーキングが、目的の音にきちんと届いているか。まず音程を合わせ、そのあとでビブラートをかける順番で練習すると、伸ばした音が安定します。
  • ソロを弾く前に、メロディを声に出して歌う:好きなソロの最初の4小節を口ずさんでから弾いてみてください。歌えるフレーズは、息継ぎの位置=音を切る位置が自然に決まります(ペンタトニックスケールとは|使い方を現役プロ講師が解説)。
  • 「ゆっくり→速く→ゆっくり」で8小節を組む:アドリブ練習で、最初の2小節と最後の2小節はロングトーン中心、真ん中だけ音数を増やすと決めて弾く。これだけでソロに流れが生まれます。

レッスンでも「速く弾けるようになったのに、ソロが物足りない」という相談は少なくありません。そんなときは新しいフレーズを足すより、いま弾いているフレーズの最後の1音を、倍の長さまで伸ばしてビブラートをかけてもらいます。それだけで演奏の説得力が大きく変わる。ジョン・ノーラムのプレイは、その効果を確かめるのに最適な教材です。

まとめ

ヨーロッパの来日公演は、2027年1月13日(水)東京・NHKホール、14日(木)名古屋、15日(金)大阪、17日(日)東京・SGCホール有明(追加公演)の4公演。『ファイナル・カウントダウン』40周年を記念したツアーで、東京追加公演の一般発売は2026年10月17日(土)10:00からです。

聴きどころは、ビブラートとチョーキングで歌わせるロングトーン、起承転結のあるソロの組み立て、そしてキーボードとの住み分け。「速さより、1音の説得力」を、ぜひ会場で体感してください。

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