2026年10月30日時点の情報です。価格・仕様・発売時期は変更される場合がありますので、最新情報は必ずヤマハ公式ニュースリリースおよびGuild公式サイトでご確認ください。
アメリカの老舗ギターブランドGuild(ギルド)の代表的なセミホロウ/ホロウボディ・シリーズ「Starfire(スターファイア)」がリニューアルされ、エレキギター『Starfire Deluxe』『Starfire Custom』、エレキベース『Starfire Deluxe Bass』の計17品番が2026年12月上旬に発売されます(ヤマハ株式会社 2026年9月24日発表)。
ストラトやレスポールに比べると街の楽器店で見かける機会は少ないブランドですが、ふくよかな箱鳴りときらびやかなルックスで、根強いファンを持つシリーズです。今回は「ラインアップの整理」が大きなテーマ。ギター講師の目線で、どこに注目すればよいかを解説します。
発表の概要
Guildは1953年に米国ニューヨーク州で創業したギターブランドで、現在はヤマハのギター事業子会社Yamaha Guitar Groupが展開しています。Starfireは1960年代から続くGuildを代表するシリーズで、これまで「Starfire I」〜「Starfire VI」を中心に多くのモデルが展開されてきました。
今回の新シリーズでは、従来のビンテージデザインやサウンドを受け継ぎつつ、エレキギターは「Deluxe」と「Custom」、エレキベースは「Deluxe」の3系統に集約。モデル名の数字で迷うことがなくなり、「どのピックアップの音が欲しいか」で選びやすい構成になりました。
ラインアップと価格
公式リリースに掲載されたラインアップは以下のとおりです。品番の「DC」はダブルカッタウェイ、「SC」はシングルカッタウェイ、「GVT」はトレモロユニット「Guild Vibrato Tailpiece」搭載、「GH」はゴールドハードウェアを表します。
| 品番 | 主な仕様 | カラー | メーカー希望小売価格(税込) |
|---|---|---|---|
| Starfire Deluxe DC | HB-2+ハムバッキング/ダブルカッタウェイ | Nobel Stain/Sweet Tea/Teal the Deal | 187,000円 |
| Starfire Deluxe DC GVT | 上記+Guild Vibrato Tailpiece | Vintage Sterling/Honey Burst/Cherry/Emerald Green | 198,000円 |
| Starfire Deluxe SC GVT | HB-2+/シングルカッタウェイ+GVT | Vintage White/Cherry/Honey Burst | 198,000円 |
| Starfire Custom DC GVT | DeArmond Dynasonicシングルコイル+GVT | Sweet Tea/Vintage White | 253,000円 |
| Starfire Custom DC GVT GH | 上記+ゴールドハードウェア | Nobel Stain/Teal the Deal/Black Metallic | 264,000円 |
| Starfire Deluxe Bass | BS-1 BiSonicシングルコイル(エレキベース) | Teal the Deal/Sweet Tea | 253,000円 |
※価格はヤマハ公式ニュースリリース記載のメーカー希望小売価格(税込)です。税抜価格は170,000円〜240,000円。発売日はいずれも2026年12月上旬予定。仕様・価格は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
講師が注目する3つのポイント
① 「Deluxe」と「Custom」はピックアップで選ぶ
今回の整理で一番わかりやすくなったのが、DeluxeとCustomの違いがピックアップの種類で明確に分かれた点です。公式リリースによると、DeluxeはGuildオリジナルの「HB-2+」ハムバッキング・ピックアップで、温かみのあるビンテージサウンドから現代的なドライブサウンドまで対応。CustomはDeArmond Dynasonicシングルコイルで、明瞭で歯切れのよい、きらびやかなサウンドが特長とされています。
レッスンでの経験から言うと、歪ませたロックやブルース、太いリードを弾きたい方はハムバッキング寄り、カッティングやクリーントーンのコード弾き、ロカビリーやガレージ系の“ジャキッ”とした音が欲しい方はシングルコイル寄りが合いやすい傾向があります。ピックアップの切り替えで音がどう変わるかはピックアップセレクターの使い方も参考にしてください。
② GVT(ビブラート・テイルピース)付きを選ぶかどうか
多くの品番に搭載されているGuild Vibrato Tailpiece(GVT)は、アームで音程をゆらせるテイルピースです。この種のビンテージ系ユニットは、ロック式のトレモロのように大きく音程を下げる用途ではなく、コードの余韻をふわっと揺らすような使い方で本領を発揮するタイプです。
ルックスの印象も大きく変わるので、見た目で選ぶのも立派な理由です。ただ、アームを多用するとチューニングに気を配る場面も増えます。最初は軽く触れる程度から慣れていくのがおすすめです。ブリッジ周りの構造はギターのブリッジとはで詳しく解説しています。
③ 箱モノならではの「生音」と「ハウリング」
Starfireはセミホロウ/ホロウボディのシリーズです。中が空洞になっている分、アンプを通さなくても生音がある程度鳴り、弾いた瞬間の“空気感”や余韻が楽しめます。一方で、大音量で歪ませるとボディが共振してハウリング(フィードバック)が起きやすいのも箱モノの性格です。
ソリッドボディとの違いはソリッドギターとはでも解説しています。箱モノのギターがどんなフレーズで映えるかを知りたい方は、“Mr.335”の愛称で知られるラリー・カールトン来日公演の記事もあわせてどうぞ。
このニュースから学べる選び方・練習のヒント
約19万〜26万円は、2本目・3本目として「本当に欲しい音」を狙いにいく価格帯です。箱モノを検討している生徒さんには、次のポイントをお伝えしています。
- サイズと抱え心地を確かめる:ソリッドギターよりボディが大きく感じることが多いので、座って弾く姿勢・立って弾く姿勢の両方で試す
- 自分がよく使う音量で弾いてみる:自宅の小音量で弾く人と、スタジオで歪ませる人では評価が変わる
- クリーンでコードを鳴らす:箱モノの魅力は余韻。ジャラーンと鳴らしたときの広がりを、手持ちのギターと比べてみる
- チェック項目を決めて試奏する:ギターの試奏のやり方で紹介しているポイントを押さえると失敗しにくい
ステップアップの考え方は2本目のギターの選び方でもまとめています。
まとめ
Guildの代表シリーズ「Starfire」が再編され、エレキギター『Starfire Deluxe』『Starfire Custom』、エレキベース『Starfire Deluxe Bass』の計17品番が2026年12月上旬に発売されます。メーカー希望小売価格は187,000円〜264,000円(税込)。
講師の目線では、「ハムバッキングのDeluxe」「シングルコイルのCustom」という分かりやすい2択になったことが一番のポイントです。箱モノは実際に抱えて鳴らしてみると印象が大きく変わるジャンルなので、発売後はぜひ楽器店で弾き比べてみてください。
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