※本記事は2026年9月7日時点の情報です。公演日程・会場・チケットに関する最新情報は、必ず公式サイトでご確認ください。
ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)が、結成30周年を記念したツアーを2026年10月から2027年4月まで連続で開催します。その第一弾となるのが、10〜11月のライブハウスツアー「Tour 2026 "Midage Fanclub"」。全国6都市・全12公演で、Zeppクラスの箱を2デイズずつ回るという構成です。
アジカンは、ギターを弾く人にとって「教材としての完成度」が異様に高いバンドです。理由はシンプルで、後藤正文(Vo, G)と喜多建介(G, Cho)のツインギターが、役割をきれいに分け合っているから。片方だけを追いかければ何をしているかが分かるのに、2本合わさると別の響きになる。この記事では公演概要を整理したうえで、そのツインギターの聴きどころと、練習に持ち帰れるポイントを現役プロ講師の視点で解説します。
アジカン30周年ライブハウスツアー2026の概要
ライブハウスツアー「Midage Fanclub」は、10月17日の仙台公演で開幕し、11月21日の札幌公演まで。各都市2デイズの全12公演です。
| 日程 | 会場 | エリア |
|---|---|---|
| 10月17日(土)・18日(日) | 仙台GIGS | 宮城 |
| 10月23日(金)・24日(土) | Zepp DiverCity TOKYO | 東京 |
| 10月29日(木)・30日(金) | Zepp Osaka Bayside | 大阪 |
| 11月2日(月)・3日(火・祝) | Zepp Fukuoka | 福岡 |
| 11月6日(金)・7日(土) | Zepp Nagoya | 愛知 |
| 11月20日(金)・21日(土) | Zepp Sapporo | 北海道 |
チケットは公式サイト表記で1Fスタンディング7,700円、2F指定席9,900円、車椅子席9,900円。すでに多くの公演がソールドアウトとなっています。
30周年イヤーはここで終わりません。12月2日(水)には東京・両国国技館で後藤正文の50歳バースデーパーティー「Things That Keep Us Alive」、2027年1月からは全21公演のホールツアー「30th Anniversary Tour 2027 "Take The World Back Again"」、そして2027年4月にGLION ARENA KOBE(4/4)とぴあアリーナMM(4/17・18)でのアリーナ3公演が予定されています。ライブハウスに間に合わなかった方は、ホール/アリーナ公演が次の機会になります。
※日程・会場・料金・チケットの残席状況は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
▶ ASIAN KUNG-FU GENERATION 30th Anniv. Tour 公式ページ
出典:akglive.com(公式ツアーサイト)/Billboard JAPAN
アジカンのツインギターはどこが面白いのか
「土台」と「色づけ」の分担がはっきりしている
ツインギターのバンドは数多くありますが、アジカンが分かりやすいのは2本が同じことをしていない点です。ざっくり言えば、片方が低音弦寄りのコードで曲の輪郭と推進力を作り、もう片方が高音弦側の響きやアルペジオで空気を足す。どちらか一方が抜けると、途端に曲が痩せて聴こえます。
初心者の方がバンドを組んで最初につまずくのが、まさにここです。ギター2人が同じコードを同じ場所で同じように弾いてしまい、音が「大きくなるだけで広がらない」。土台側の弾き方についてはパワーコードとは|押さえ方とコツを現役プロ講師が解説もあわせて読んでみてください。
開放弦を残したコードの鳴り
アジカンのギターを「なんだか広い」と感じさせている大きな要因が、コードの中に開放弦を混ぜたフォームです。同じコードでも、バレーで全部押さえてしまうのではなく、高音弦を開放のまま鳴らしたポジションを選ぶ。すると、コードが変わっても共通の音がずっと鳴り続けるため、曲全体につながりのある「芯」が生まれます。
これはテクニックというよりポジション選びのセンスです。難しい指使いは必要ないのに、聴こえ方は明確に変わる。ギターを始めて半年ほどの方でも、今日から試せる考え方でもあります。
歪みは「深く」ではなく「コードが分離する量」で
アジカンをコピーしようとしてハイゲインで作ると、たいてい似ません。彼らのギターは、歪ませながらもコードの構成音が一つひとつ聴き分けられる程度に留まっているからです。歪みを増やすほど、和音は団子になってつぶれていきます。2本のギターが混ざり合いつつも分離して聴こえるのは、ゲインを欲張っていないからです。
歪みの量とキャラクターの決め方については、オーバードライブの使い方|つまみ設定と音作りを現役プロ講師が解説で詳しく解説しています。
ライブで注目したい3つのポイント
- 2人の右手を見比べる……同じ8ビートでも、ストロークの振り幅と当てている弦の本数が違います。ステージ上手と下手を交互に見るだけで、ツインギターの設計図が見えてきます。
- イントロで「どちらが先に鳴っているか」……多くの曲で、片方が単音やアルペジオで場をつくり、もう片方がコードで入ってくる。この入り方の順番はライブアレンジで変わることもあり、生で確認する価値があります。
- ダウンストロークの持久力……アジカンの8ビートは、腕を止めずに刻み続ける曲が多い。ライブ後半でもテンポと音量が落ちないかどうかは、ギタリストにとって一番参考になる部分です。
Zeppクラスの箱は、手元の動きと出音の関係が目で追えるサイズです。「今の広がりはどっちのギターだろう?」と考えながら観ると、帰宅後の練習が変わります。
アジカンから持ち帰れる練習ポイント
1. 同じコードを3つのポジションで弾き比べる
たとえばGなら、ローポジションのオープンフォーム、3フレットのバレー、そして高音弦を開放で残したフォーム。同じ「G」でも、鳴りの広さと役割がまるで違うことが体感できます。コードは「押さえられるか」ではなく「どこで押さえるか」を選ぶもの――これがツインギターの第一歩です。
2. ダウンストロークだけで2分間刻む
メトロノームを150〜170BPM程度に設定し、パワーコード1つをダウンストロークだけで刻み続けてみてください。多くの方が1分を過ぎたあたりから、腕ではなく肩に力が入り始めます。速く弾く力より、力まずに続ける脱力のほうが、バンドでは圧倒的に効きます。
3. 「もう1人のギター」を想像して隙間を空ける
一人で練習していると、どうしても全部の音を自分で埋めたくなります。あえて低音弦だけ、あるいは高音弦だけで弾いてみると、自分のパートが本来どの帯域を担当しているのかがはっきりします。アンサンブルで音が濁る人の多くは、技術ではなく音域の交通整理でつまずいています。
まとめ
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの30周年ライブハウスツアー「Midage Fanclub」は、2026年10月17日の仙台GIGSから11月21日のZepp Sapporoまで全国6都市・全12公演。多くの公演がすでにソールドアウトですが、12月2日の両国国技館公演、2027年1月からのホールツアー、4月のアリーナ公演と、30周年イヤーはまだ続きます。
速弾きでも変拍子でもなく、「2本のギターがどう役割を分けるか」という設計そのものが聴きどころのバンドです。ライブを観て「この広がりを自分でも出したい」と思ったら、まずは同じコードを違う場所で弾き比べるところから始めてみてください。
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