2026年10月9日時点の情報です。価格・仕様・発売時期は変更される場合がありますので、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
フェンダーから、ギタリストJohn 5(ジョン・ファイヴ)の新しいシグネチャー・テレキャスターが3機種同時に発表されました。黒の「Phantom」、白の「Ghost」、そしてFender Custom Shop製の「Phantom」です。
テレキャスターといえばカントリーやロックンロールの印象が強いギターですが、今回の3機種はハムバッカー2基・1ボリューム・キルスイッチという、かなり割り切った構成。ロックやメタル系のフレーズをレッスンで扱う講師の立場から、公式情報をもとに概要を整理し、スペックの注目点を解説します。
発表の概要
フェンダーミュージックは2026年10月7日、John 5のシグネチャースタイルを落とし込んだ新作Telecaster 3モデルを発表しました。ラインナップは次のとおりです。
- John 5 Phantom Telecaster:ブラックフィニッシュ
- John 5 Ghost Telecaster:Arctic White(ホワイト)にレッドのアクセント
- Fender Custom Shop John 5 “Phantom” Telecaster:グロスブラックのカスタムショップ製
- 出典:フェンダーミュージック株式会社 プレスリリース(PR TIMES・2026.10.07)
- 出典:Premier Guitar(英語・2026.10.06)
- 公式特設ページ:Fender公式サイト John 5 Telecaster Collection
価格・取扱店
公式リリースでは「メーカー希望小売価格」ではなく「市場想定売価」として案内されています。
- John 5 Phantom Telecaster:市場想定売価 198,000円(税込・公式発表)
- John 5 Ghost Telecaster:市場想定売価 198,000円(税込・公式発表)
- Fender Custom Shop John 5 “Phantom” Telecaster:市場想定売価 1,056,000円(税込・公式発表)
Phantom/GhostはFender Flagship Tokyo、フェンダー公式オンラインショップ、正規取扱店での取り扱い。Custom Shop製は国内販売が完全数量限定とされ、事前にカスタムショップ取扱店へ問い合わせるよう案内されています。プレスリリースには具体的な発売日の記載がありませんでした。
※最新情報はFender公式サイト、Fender Custom Shop公式サイトおよび公式プレスリリースでご確認ください。
主なスペック
公式リリースで確認できる主な仕様は次のとおりです。
Phantom/Ghost(共通点が多い2機種)
- ピックアップ:DiMarzio D Activator ハムバッカー
- コントロール:マスターボリュームとキルスイッチのみ(トーンなし)
- ヘッド:ボディと同色のマッチングヘッド
- Phantom:ブラックフィニッシュ、Floyd Rose FRTS2000 Special Series トレモロ
- Ghost:Arctic White、ニャトー材ボディ、クロームハードウェアにレッドのアクセント
Custom Shop “Phantom”
- ボディ:厳選2ピースアルダー、ウルトラ・コンター加工
- ネック:モダン“C”シェイプのメイプル、サテンウレタン仕上げ
- 指板:エボニー、10〜14インチのコンパウンドラジアス、ミディアムジャンボフレット22本
- ピックアップ:DiMarzio D Activator ハムバッカー×2
- ブリッジ:Floyd Rose Original ダブルロッキングトレモロ
- その他:Luminlayサイドドット、ロッキングチューナー、ブラックハードウェア
Ghostのブリッジなど、リリース本文で読み取れなかった細部は公式特設ページでご確認ください。
John 5とは
アメリカ出身のギタリストで、ロブ・ゾンビのバンドなどで活躍し、現在はモトリー・クルーのギタリストとしても知られています。ヘヴィなリフを弾く一方で、カントリー由来のチキンピッキングやブルーグラス的な速弾きを得意とし、ソロ作品ではメタルとカントリーを1曲の中で行き来するような演奏を聴かせます。
長年テレキャスターを弾き続けてきたことでも有名で、「テレキャスター=枯れたクリーン」というイメージを広げた1人と言えます。
講師の視点:割り切った設計から読み取れる3つのポイント
高出力ハムバッカーは「弾かない弦」の処理が問われる
D Activatorは高出力タイプとして知られるハムバッカーです。一般的に出力の高いピックアップは、深く歪ませても音の芯が残りやすい反面、触れただけの弦のノイズまで拾いやすい傾向があります。つまり、左手の余った指と右手の手のひらで不要な弦を止めるミュートの精度が、そのまま音のきれいさに表れます。ピックアップの基本はハムバッカーとはで解説しています。
1ボリュームのみ=音色は手元でつくる
トーンノブがなく、つまみはボリューム1つ。これは「機能が少ない」というより、ピッキングの強弱とボリューム操作で音色を変えるという考え方の表れです。ボリュームを少し絞れば歪みが落ち着き、全開にすればリード向きの音になる。レッスンでも、エフェクターを踏み替える前に手元のボリュームで歪みの量を調整する練習は、表現の幅を広げる近道としておすすめしています。
キルスイッチは「リズムの楽器」
キルスイッチは、押している間だけ音を切るスイッチです。伸ばした音を細かく刻んで、マシンガンのような断続音をつくれます。派手な飛び道具に見えますが、実際は16分音符や3連符を正確に刻むリズム感がないと格好よく決まりません。フロイドローズ系トレモロと組み合わせたアーム奏法についてはアーム奏法とは、同系統のブリッジを使いこなした代表格はエディ・ヴァン・ヘイレンの解説記事もあわせてどうぞ。
このニュースから学べる練習のヒント
シグネチャーモデルを買わなくても、John 5のスタイルから取り入れられる練習はたくさんあります。
- ボリュームノブを触る癖をつける:同じフレーズをボリューム10と7で弾き比べ、歪みの変化を耳で確かめる
- 歪ませた状態でミュート練習:1本の弦だけを鳴らし、他の5本が一切鳴らないかを確認する
- ピックと指を併用する:ピックを持ったまま中指・薬指で高音弦をはじくハイブリッドピッキングは、カントリー系フレーズの入口になる
- メトロノームで音を「切る」練習:キルスイッチがなくても、左手を浮かせて音を止めるタイミングを揃えるとリズムが締まる
これからエレキを始める方は初心者向けエレキギターの選び方、ステップアップを考えている方は2本目のギターの選び方も参考にしてください。
まとめ
フェンダーは2026年10月7日、John 5の新シグネチャー・テレキャスター3機種を発表しました。PhantomとGhostは市場想定売価198,000円(税込)、Custom Shop製Phantomは1,056,000円(税込)。いずれもDiMarzio D Activatorハムバッカーと、1ボリューム+キルスイッチというシンプルな操作系が特徴です。
講師の目線では、つまみを減らして右手と左手に仕事をさせる設計という印象です。機材がシンプルになるほど、ミュートやピッキングの強弱といった基礎がそのまま音に出ます。新製品のニュースは、自分の弾き方を見直すきっかけとしても楽しめます。
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