※本記事は2026年8月21日時点で確認できた公式発表・大手音楽メディアおよび国内正規取扱店の情報をもとにまとめています。仕様・価格・発売時期は変更される場合がありますので、最新情報は必ず公式サイト・正規取扱店でご確認ください。
2026年8月中旬、Charvel(シャーベル)から「Pro-Mod Plus Dinky DK24」シリーズの新モデルが発表されました。国内でも8月20日に取り扱いがアナウンスされ、ハードロック/メタル系のギターを探している方から早くも注目を集めています。
このシリーズは「ステンレスフレット+コンパウンドラジアス指板+切り替えの多いピックアップ回路」という、いま主流の“弾きやすさ重視”な設計が分かりやすく詰まった1本です。現役プロ講師の立場から、スペックが実際の演奏で何を意味するのか、そして自分のギター選びにどう活かせるかまで解説します。
Charvel「Pro-Mod Plus Dinky DK24」とは
Charvelは1970年代にカスタムショップとして始まり、80年代以降「速弾き系のギター」の代名詞になったブランドです。Dinky(ディンキー)はその看板ボディシェイプで、ストラトキャスター型をひと回り小ぶりにしたような形。取り回しが軽く、ハイポジションに手が届きやすいのが特徴です。
「DK24」の“24”はフレット数を指します。今回発表されたPro-Mod Plusは、従来のPro-Modシリーズをベースに、指板をエボニーに、フレットをステンレスに、ネックをキャラメライズド・メイプルに変更した上位仕様にあたるラインです。ボディ材やブリッジ、ピックアップ構成の違いで複数のバリエーションが用意されています。
日本国内での販売価格・発売時期は、本記事作成時点で正式に確認できませんでした(国内取扱店の告知でも「決定次第案内」とされています)。海外小売店の掲載価格も店舗によって差があるため、購入を検討される場合は必ず正規取扱店の情報をご確認ください。
出典:Charvel公式 Pro-Mod DK24 製品情報/ギタセレ(島村楽器)製品ニュース/Guitar.com
主なスペック
- ボディ:バスウッド(キルトメイプルトップ搭載モデルあり)/ハードテイル仕様はアッシュ
- ネック:キャラメライズド・メイプル、グラファイト補強ロッド内蔵、ボルトオン
- 指板:エボニー/12〜16インチのコンパウンドラジアス
- フレット:ステンレススチール製ジャンボフレット24本
- ピックアップ:Seymour Duncan製をダイレクトマウント(HHはNazgûl+Sentient、またはFull Shred+Alnico II Pro/HSSはFull Shred+Custom Flat Strat SSL-6)
- ブリッジ:Floyd Rose 1500シリーズ/Charvel HT6ハードテイル(ストリングスルー)/2ポイント・トレモロの3タイプ
- コントロール:5ウェイセレクター+シリーズ/パラレル切替ミニトグルスイッチ
- その他:スカルプテッドヒール、ヒールマウントのトラスロッド調整ホイール、Luminlay蓄光サイドドット
講師目線で見た注目ポイント3つ
1. ステンレスフレットは「チョーキングの感触」が変わる
一般的なニッケルシルバー製フレットに比べ、ステンレスフレットは硬く摩耗しにくいのが利点です。演奏面でより体感しやすいのは弦の滑りの良さで、チョーキングやビブラートが軽い力で上がります。
ただし裏を返せば、これまでのクセで力を入れすぎると音程が上ずりやすいということでもあります。レッスンでも、楽器を替えた直後にチョーキングの音程が甘くなる生徒さんは珍しくありません。楽器が変わったら、まず耳で音程を確認しながら力加減を作り直すのが近道です。
2. コンパウンドラジアスは「低音側と高音側で役割を分ける」設計
ラジアスとは指板の丸みのこと。数字が小さいほど丸く、大きいほど平らになります。コンパウンドラジアスは、ローポジション側を丸く(12インチ)、ハイポジション側を平らに(16インチ)変化させる作りです。
丸い側は手のひらの形に沿うのでコードが押さえやすく、平らな側は弦高を下げてもチョーキング時の音詰まり(音切れ)が起きにくい。「コードも弾くしソロも弾く」という人にとって、理にかなった折衷案です。
3. シリーズ/パラレル切替で音色の幅が広がる
ハムバッカーは2つのコイルを直列(シリーズ)でつないだ構造です。これを並列(パラレル)に切り替えると、出力が下がって細くきらびやかな音になります。コイルタップとは違い、ノイズに強い性質を保ったまま音を軽くできるのが利点です。
歪ませたバッキングは太いまま、クリーンのアルペジオだけ軽くしたい——そんな使い分けがギター側だけで完結します。歪みの種類による音の違いと合わせて覚えると、音作りの引き出しが一気に増えます。
どんな人に向いている1本か
ハードロック/メタル寄りのサウンドを軸にしつつ、1本でバッキングからソロまでこなしたい人に向いた設計です。24フレットとスカルプテッドヒール(ネック接合部を削り込んだ加工)の組み合わせは、ハイポジションでのソロを弾く人ほど恩恵を感じます。
一方で、ブリッジ選びは慎重に。Floyd Rose搭載モデルはアーミングに強い反面、弦交換とチューニングに手順と時間がかかります。1〜2年目の方や、練習時間を確保しにくい社会人の方には、ハードテイルや2ポイント・トレモロのモデルのほうが結果的に練習量を確保できることが多いです。
ギター選びの考え方そのものを整理したい方は、初心者向けエレキギターの選び方|予算別の考え方も参考にしてください。
購入を検討するときのチェックポイント
- 国内価格・入荷時期を正規取扱店に確認する:本記事作成時点では未定です
- ブリッジ方式を先に決める:アーミングを使わないならハードテイルが扱いやすい
- ネックの握りを実機で確かめる:Charvelのネックは比較的薄めの傾向。手の小さい方ほど試奏の価値が大きい
- 弦のゲージとの相性:ダウンチューニングを想定するなら弦の太さ(ゲージ)も併せて検討する
- 自宅の音量環境:ハイゲイン向きのギターほど、アンプ側の設計で音の印象が変わります
まとめ
Pro-Mod Plus Dinky DK24は、ステンレスフレット・コンパウンドラジアス・シリーズ/パラレル切替という「弾きやすさと音色の幅」を狙った仕様がそろったシリーズです。スペック表の言葉を「自分の手と耳にとって何が変わるのか」に翻訳できるようになると、ギター選びの精度は確実に上がります。
当教室のレッスンでも、生徒さんが使っている楽器の特性に合わせて、チョーキングの力加減やピッキングの当て方を調整しながら進めています。機材の話も、上達に直結する範囲で遠慮なくご相談ください。
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