2026年9月25日時点の情報です。価格・仕様・発売日は変更される場合がありますので、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
ヤマハから、アコースティックギター「FGシリーズ」「FSシリーズ」の新たなハイエンドモデル「FG7」「FS7」と、エレアコ仕様の「FG7 X」「FS7 X」が発表されました。発売は2026年10月3日予定です。
ヤマハ自身が「歌の伴奏としてアコースティックギターを使うシンガーソングライター」向けのモデルと位置づけているのが特徴です。弾き語りのレッスンを数多く担当している講師の立場から、公式情報をもとに概要を整理し、注目したいポイントを解説します。
発表の概要
ヤマハは2026年9月18日、FG7/FS7シリーズを発表しました。ボディ形状はFG=ドレッドノート、FS=コンサートタイプの2種類。それぞれ裏板・側板にインディアンローズウッド(R)とアフリカンマホガニー(M)が用意され、さらにピックアップ搭載のX仕様があるため、全8機種のラインナップです。
価格・発売日
- FG7 R/FS7 R(ローズウッド):メーカー希望小売価格 385,000円(税込・公式発表)
- FG7 M/FS7 M(マホガニー):メーカー希望小売価格 363,000円(税込・公式発表)
- FG7 RX/FS7 RX(ローズウッド・エレアコ):メーカー希望小売価格 462,000円(税込・公式発表)
- FG7 MX/FS7 MX(マホガニー・エレアコ):メーカー希望小売価格 440,000円(税込・公式発表)
- 発売日:2026年10月3日
※最新情報はヤマハ公式サイトおよび公式プレスリリースでご確認ください。
主なスペック
- 表板:シトカスプルース単板
- 裏板・側板:インディアンローズウッド(R)/アフリカンマホガニー(M)。裏板は厚めの設計
- ブレイシング:上位機種FG9/FS9の設計思想を受け継ぎ、本機に合わせて最適化したスキャロップドXブレイシング
- 指板・ブリッジ:エボニー
- ナット・サドル:牛骨
- ペグ:ゴトー製オープンギア
- ピックアップ(X仕様のみ):3ウェイ方式「Atmosfeel(アトモスフィール)」。アンダーサドルピエゾ、ボディ内部のマイク、裏板のコンタクトセンサーを組み合わせ、マスターボリューム・マイクブレンド・低音EQで調整
- デザイン:サウンドホール周りのしめ縄モチーフのロゼッタ、和紙のラベル、寄木細工をイメージしたポジションマーク
- 生産:日本製/ハードケース付属
※仕様はヤマハ公式プレスリリース、マイナビニュース、Yamaha Musicians(英語)の記載によります。細部の仕様は公式サイトでご確認ください。
発表会では、ギタリストの佐橋佳幸さんがエレアコ4機種でデモ演奏を行ったと報じられています(マイナビニュース)。
講師の視点:弾き語りで効く4つのポイント
「歌を支える音」を狙った設計
ソロギター向けのアコギは、1本1本の音の分離や繊細さを重視する傾向があります。一方、弾き語りではストロークしたときにコード全体が太く鳴り、歌の下にしっかり土台を作れるかが大切です。
FG7/FS7は、表板・ブレイシング・厚めの裏板の組み合わせで「ボディ全体から出る音の力強さ」を強化したと説明されています。レッスンでも、ギターを替えただけで「歌が乗せやすくなった」と感じる生徒さんは少なくありません。弾き語り用に選ぶなら、試奏では単音よりもいつも歌っている曲のストロークを弾いてみるのがおすすめです。
ドレッドノートかコンサートか
ドレッドノート(FG)は低音の迫力と音量が持ち味で、ストローク中心の弾き語りに向いています。コンサートタイプ(FS)はボディがひと回り小さく、抱えやすさと音の粒立ちが魅力。アルペジオを多用する方や、小柄な方・長時間弾く方にはこちらが合うことが多いです。
ボディの大きさは弾きやすさにも直結するので、音だけでなく座って構えたときに右腕が無理なくボディに乗るかも確認してください。形状による違いは初心者向けアコースティックギターの選び方でも解説しています。
ローズウッドとマホガニーの違い
一般的に、ローズウッドは低音と高音が豊かで華やかな響き、マホガニーは中音域がまとまった素朴で温かい響きになりやすいと言われます。声が細めの方はローズウッドで厚みを補う、声に存在感がある方はマホガニーで歌を邪魔しない、という選び方も一つの考え方です。
なお表板は全機種シトカスプルースの単板です。単板と合板の違いは単板と合板の違いで詳しく解説しています。
3ウェイのピックアップはライブ・配信向き
X仕様の「Atmosfeel」は、弦の振動を拾うピエゾ、ボディの鳴りを拾うマイク、高音域を補うコンタクトセンサーを組み合わせた方式です。ピエゾだけのエレアコはどうしても「線の細い電気的な音」になりがちですが、マイクの量をブレンドで調整できるので、生音に近いニュアンスを出しやすくなります。
弾き語りライブや配信を考えている方にとっては、この部分が価格差(ノーマル仕様との差額は77,000円)に見合うかどうかの判断材料になります。エレアコの基本はエレアコとはをご覧ください。
このニュースから学べる、弾き語り用アコギ選びの視点
30万円を超えるハイエンドモデルは誰にでも必要なものではありません。ただ、メーカーが「弾き語りのための音」をどう考えているかは、どの価格帯のギターを選ぶときにも参考になります。
- ストロークで鳴るか:単音の美しさより、コードを弾いたときの厚み
- 自分の声と合うか:可能なら試奏で軽く歌ってみる
- 構えやすいか:ボディサイズは長く弾けるかどうかを左右する
- 人前で弾く予定があるか:ある方はピックアップの有無・方式まで確認する
ヤマハのギター全体の特徴はヤマハのギターとはで、同じく弾き語りファンに注目されたアコギの話題は浜田省吾×Martin シグネチャー発表でも取り上げています。
まとめ
ヤマハの「FG7」「FS7」は、シンガーソングライター向けに開発された日本製のハイエンドアコギ。メーカー希望小売価格は363,000円〜462,000円(税込)で、2026年10月3日発売予定です。ドレッドノート/コンサート、ローズウッド/マホガニー、生音/エレアコの組み合わせで全8機種から選べます。
講師の目線では、「歌の土台になる力強い鳴り」を正面から狙った点が魅力です。どんなギターでも、弾き語りでは右手のストロークの質と、歌とのタイミングの合わせ方で聴こえ方が大きく変わります。
「良いギターを手に入れたので、弾き語りをもっと上手くなりたい」という方も、レベルや目標に合わせて一緒に練習メニューを組み立てていくことができます。
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