※本記事は2026年8月9日時点の情報です。日程・会場・チケットの最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
「スライドギターって、あの独特の泣くような音はどうやって出しているんだろう?」——そう思ったことがある方に、今年いちばんおすすめしたい来日公演があります。デレク・トラックスとスーザン・テデスキが率いるテデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)の3年ぶりとなる来日ツアーが、2026年11月に東京・名古屋・大阪で開催されます。
公演概要|FUTURE SOUL TOUR 2026
今年3月にリリースされた4年ぶり6枚目のスタジオ・アルバム『Future Soul』を引っさげたツアーです。公演日程は招聘元・ウドー音楽事務所の公式発表によると以下の通りです。
- 11月15日(日) 名古屋・COMTEC PORTBASE
- 11月16日(月) 大阪・フェスティバルホール
- 11月18日(水) 東京・SGCホール有明
- 11月19日(木) 東京・SGCホール有明
チケットは名古屋公演が全席指定19,000円(税込・ドリンク代別途)、大阪・東京公演がS席19,000円/A席18,000円(いずれも税込)と発表されています。一般発売はすでに開始済みです。
※日程・会場・料金・チケットの残席状況は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
▶ 出典・公式情報:ウドー音楽事務所 公式サイト(TEDESCHI TRUCKS BAND 2026)/ギター・マガジンWEB
デレク・トラックス|現代スライドギターの最高峰
バンドの音を決定づけているのが、デレク・トラックスのスライドギターです。ギター講師の立場から見ても、彼のプレイは「スライドという奏法が何をしているのか」を理解するうえで最良の教材と言えます。
① オープンEチューニング
彼は基本的にオープンEチューニング(開放弦を鳴らすとEメジャーコードになる調弦)を使います。通常のレギュラーチューニングと違い、スライドバーを一直線に置くだけでコードが成立するのがポイント。だからこそ、フレットに縛られない「音と音のあいだ」を滑らかにつなぐ表現が可能になります。ボーカルのようにギターが歌って聴こえるのは、この仕組みによるところが大きいのです。
② ピックを使わないフィンガーピッキング
右手はピックを持たず、指で弾きます。スライド奏法では鳴らしたい弦以外を鳴らさないミュートのコントロールが生命線ですが、指弾きなら弾いた直後にその指で弦を止められる。この「弾く手が同時に消す手でもある」感覚こそ、彼のクリアな音の秘密です。ミュートの考え方は普通のギターでも同じなので、ミュートの種類と使い分けもあわせて読んでみてください。
③ ギブソンSG+シンプルすぎる機材
メインギターはギブソンSG、アンプはフェンダーのスーパーリバーブ、足元のエフェクターはディレイのみ——という驚くほどシンプルなセットです。歪みはアンプの音量で作る。「機材を増やすより、手で音を作る」という姿勢が、そのまま音に出ています。初心者の方が「エフェクターを揃えないと良い音が出ない」と思い込みがちな中で、これほど説得力のある反証はありません。
スーザン・テデスキ|歌とギターが同じ人格で鳴る
もう一人の主役、スーザン・テデスキはボーカルとギターを兼任します。彼女のソロはブルースの語法——つまりペンタトニックスケールとチョーキングが土台にあり、歌っているフレーズとギターのフレーズが地続きになっているのが最大の魅力です。「速く弾く」のではなく「歌うように弾く」とは何かを、ライブで目の当たりにできます。
ライブでここを観る|3つの注目ポイント
1. スライドバーの角度と位置/スライドは「フレットの真上」に置くのが基本です。ステージのスクリーンで左手を追えるなら、狙った音程にどうやって着地しているかを観察してみてください。ビブラートのかけ方(手首の揺らし幅)も必見です。
2. 大所帯バンドの「引き算」/管楽器やコーラスを含む大編成のため、ギターは常に弾き倒すわけではありません。いつ弾かないかの判断こそがプロの技術。バンドで演奏する方には最高の教科書になります。
3. 即興の受け渡し/同じ曲でも公演ごとに展開が変わるのがこのバンドの醍醐味です。ソロの受け渡しやテンポの揺れを体感すると、「音源をコピーする」だけでは得られない音楽の呼吸が分かります。
スライドを自分でも試したい方へ
スライドは、実は初心者でも1日で「それっぽい音」が出せる数少ない奏法です。ただし弦がビビらないようにするには、弦のゲージをやや太めにする、サドルで弦高を少し上げるといったセッティングの工夫が効きます。手持ちのギターで試す場合は、まずスライドバーを軽く弦に乗せる(押さえ込まない)ところから始めてみてください。
ライブの興奮が冷めないうちに、自分の手で
「あの音を自分でも出してみたい」と思った瞬間が、ギターがいちばん伸びるタイミングです。当教室では、ブルースやスライド、フィンガーピッキングなど、お好きなスタイルを題材に完全マンツーマンでレッスンしています。初心者の方も、長年弾いてきて伸び悩んでいる方も歓迎です。
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