ファズとは、1960年代に登場し、”オーバードライブ”や”ディストーション”よりも古くに開発された最も歴史のある歪み系エフェクターです。

ファズ(FUZZ)は、”綿毛・けば立たせる”といった意味があり、ファズを使用した時の"倍音を多く含む独特なサウンド"から名付けられたと言われています。

ディストーションやオーバードライブとは異なる質感の、荒々しく潰れた歪みを出すエフェクターとしても広く知られています。

ファズはオーバドライブやディストーションの登場により、古いサウンドとして一時期使われなくなりましたが、90年代に入ると多数のミュージシャンが使用したことから、再び注目される様になりました。

ファズは大きく分けてゲルマニウム鉱石を用いた”ゲルマニウム・ファズ”と、”シリコン・ファズ”といった種類があります。

ゲルマニウム・ファズは、"気温や湿度によりサウンドが変化するデメリット"がありますが、"ウェットで暖かい音"が多くのギタリストに好まれ使用されています。

シリコン・ファズは、ゲルマニウム・ファズよりも現代的なサウンドであり、環境による変化もない安定感のあるファズとされています。

代表的なファズペダルとしては、”Z.VEXのFUZZ FACTORY”、"Jim DunlopのJH-F1”、"Electoro-HamonixのBig Muff"などが挙がります。