久々のレッスンレビューですね。

今日はジャズのスタンダードである枯葉(Autumn Leaves)をギターで弾きました。

今回は元々、ジャズを演奏するために枯葉をやったわけではないんです。
ハーモニックマイナースケールとその平行調であるフリージアンドミナントスケールの練習として、この曲を選択しました。

フリージアンドミナントスケールは別名ハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロー(HMP5↓)とも言いますね。
個人的にはこの呼び方は好きではないですが日本ではこちらの方が浸透しているようです。

なぜ好きではないかと言うとハーモニックマイナースケールを完全5度下にもったスケールと言う意味で、スケール名が実際の音を表してないからです。
フリージアンドミナントはフリージアン(m7コード)をドミナント(7th)にしたスケールと言うことでフリージアンの短3度を長3度に変えたスケールと言うことが分かりますね。こちらの方がいいですね。
こう言った理論的な話も実際に曲を使いながら響きと一緒に練習していくとスムーズに使いこなせるようになります。

さて、枯葉のテーマはAm7(IVm7)→D7(bVII7)→Gmaj7(bIIImaj7)→Cmaj7(IVmaj7)→F#m7b5(IIm7b5)→B7(V7)→Em(Im)となっています。

この中でノンダイアトニックはV7です。
と言うことはこのコードではナチュラルマイナースケールが合いません。
そこで何のスケール(アベイラブルノートスケール)が使えるのかとなった場合にフリージアンドミナントスケールが出てきます。
Emから見たらハーモニックマイナースケールになります。

V7のところでフリジアンドミナントを使用すれば良いのですが1小節だけなので、あっと言う間です。
ここで出てくるのが「他のコードでもハーモニックマイナースケール(フリージアンドミナントスケール)は使えないのか?」と言うことです。

2つのキーで共通したコードを”ピボットコード”と言います。
このピボットコードを見つけ出せれば可能性は広がりますね。

難しい説明は省きますがナチュラルマイナーkeyとハーモニックマイナーkeyのピボットコードはIm,IIm7b5,IVm7,bVImaj7になります。
と言うことは枯葉で言うと後半のIV,II,V,Iの4つのコードでハーモニックマイナースケールを使用することが出来ます。
前半ナチュラルマイナー、後半ハーモニックマイナーと考えるととても演奏が楽になり、アドリブのソロも自由度が広がりますね。

ただこれはあくまで音として合う、スケールが使えると言う話なので音の使い方、キャラクターノートの使用頻度や音価によって聞こえ方は変わるので良い演奏になるかどうかは耳で判断しながら演奏していきましょう。

まず対処方法が分からないとなにも出来ませんね。
可能性と選択肢は自由度を高めます。
最終的に良い演奏をするためにはその人の耳と感性がとても重要です。

枯葉などシンプルな曲を使って練習してみてください!!

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