アクティブ・ピックアップとは、電池など電源を使うタイプのピックアップを指します。
一般的に出回っているピックアップの大半は"パッシブ・ピックアップ"と呼ばれる電源を必要としないものであり、それに対して電源を必要とするタイプを"アクティブ・ピックアップ"と呼びます。
アクティブピックアップはパッシブタイプよりも低出力で作られており、増幅回路を通すことによりアクティブピックアップと同程度かそれ以上の出力を得る構造になっています。これにより、アクティブ・ピックアップの出力では拾ってしまうノイズを拾わずに十分なボリュームで音を出すことができます。
エフェクターなどで強く歪ませても"音が潰れず埋もれない"といった特徴もアクティブ・ピックアップにはあり、ハイゲインのディストーションサウンドが主体となるヘビーメタルなどを演奏するギタリストに好まれて使用されています。
しかし、回路により増幅させる構造から、特有のコンプレッション感(ムラがなく整った音)や、強弱などのニュアンスの付きにくさが挙げられ、ギター特有の"味のある音"がしなくなるとも捉えられており好まない方も多くいます。
アクティブ・ピックアップはアメリカのピックアップメーカー"EMG"ことElectro-Magnetic Generatorが最も有名です。