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Jeff Beck「Scatterbrain」アヴェイラブル・ノート・スケール

問題:B7#11のアヴェイラブルノートスケールを5つ答えよ。
答えられた人は音楽経験者1000人に1人かも。いや1万人に1人かな?
答えは文章の中に書いてあります。

Jeff Beck-Scatterbrain

久々の投稿になってしまいました。
ここ数ヶ月、生徒さんが急激に増え、ブログを書く時間もなくなってしまいました。

現在、初心者の方からプロの方までレッスンを行っていますのでレッスン内容は本当にピンきり。
ギターやピックの持ち方のレッスンから海外の有名音大で教わるハイレベルなレッスンまで行っていますので、時間ができた時にはレッスン内容の一部を紹介していきたいと思います。

今日のレッスンは紅白出場、全国ツアー、ミリオンセラーなど大活躍中のトップアーティストの方でした。

今行っている内容はJeff Beck(ジェフベック)「Scatterbrain(スキャッターブレイン)」と言う曲を使ったレッスンです。
「Scatter」は「散財する」と言う意味で、「Scatterbrain」で「慌て者」、「頭の散漫な人」と言う意味になります。
曲のイメージからすると「脳が錯乱」と言った感じでしょうか。

まずテーマがテンポ140の16分のフレーズがどんどん変化して行きます。
しかもこれ、9/8拍子なのです!!
簡単に説明すると通常4/4で、4拍で1小節と綺麗に収まる所が、この曲は5拍目の半分で1小節と言うとてもリズムの取りづらい変拍子が主題になっているのです。

テンポ140の16分且つ9/8の高速変拍子が主題と言う、まさに「Scatterbrain」ですね。
しかもレッスンでは4/4のクリックに合わせて練習しますので1小節ごとに拍が裏返る大変レベルの高いレッスンです。頭が錯乱しますね。

ちなみにライブではドラマーのVinnie Colaiuta(ヴィニーカリウタ)とJeff Beckがテンポ180程の更に高速でやっていました。彼ら尋常ではないです。
フィンガリング、ピッキング、リズム感を鍛える上ではハイレベルな練習になるので是非挑戦してみてください。

さて、この曲はセッションなどにも使われたりするのでアヴェライブルノートスケールに少しだけ触れたいと思います。

まずアヴェイラブルノートスケールとは簡単に言いますと、あるコードに対して「使用可能スケール」と言う意味です。

この曲の場合は曲全体のキーと言う概念はあまりなく、一発コードの転調を繰り返すと言った感じですので、転調(コード)毎に使うスケールを変えなければなりません。

初めのB♭m7はAeolian(エオリアン),Dorian(ドリアン),Phrygian(フリジアン),Minor Penta,Blue Note Pentaと割りと分かりやすと思います。
使い慣れているスケールも多いかと思います。Phrygianはb2がキャラクターノートですが少々クセがあり使いづらいところもありますが、使い方によっては独特の雰囲気、特にスパニッシュ、エスニック、オリエンタルな響きにもなりますので頑張ってみましょう。

問題は次のB7b5ですね。
表記上はb5と書いてありますがB7#11と考えた方が分かりやすいですね。

ですので7thコードで且つ#11のテンションを持ったドミナントスケールがアベイラブルノートスケールとなる訳ですが、これだけでぱっとアヴェイラブルノートスケールが全部浮かぶ人いますか?
ヒントはオーソドックスなドミナントスケールなら5つ程ありますかね。

ここでぱっと5つ浮かんだ人は素晴らしいですね。
恐らく音楽経験者1000人に聞いても1人いますかね?
上級者100人に聞いても数人程度ではないですかね。

ドミナントスケールで#11のテンションを持ったスケールは以下になります。

・Lydian♭7 scale (リディアン フラット セブン スケール)
・Altered scale(オルタード スケール)
・Combination of Diminish scale(コンビネーション オブ ディミニッシュ スケール)
・Hole Tone sclae(ホールトーン スケール)
・Blue Note scale(ブルーノートスケール)

いかがでしょうか?
各スケールの構成音を確認してみてください。

またアヴェイラブルノートスケールが分かってもそれを使って良い演奏が出来ないと意味がないのでB7#11のバッキングをループさせながら各スケールを弾き込んでサウンドの特徴を把握しフレージングを練習してみてください。

この曲では他のコードも出てきますが同様に考えてみてください。
頭が「Scatterbrain」にならないように気をつけてくださいね。

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