この記事を書いている人
Kaz Takayama|東京・新宿でギター教室を主宰。紅白歌合戦出場アーティスト、ミリオンセラーアーティストへのギター指導経験を持つ現役プロギタリスト・講師。
プロのミュージシャンや他のギター講師までもが指導を受けに来る、指導専門のレッスンプロ。誰もが知るメジャーアーティストから、メディアで「日本を代表するギタリスト」と紹介されたこともある。
日本テレビ「世界一受けたい授業」、TBS「ラヴィット!」、テレビ朝日「お願いランキング」など多数のメディアに出演し、各方面から取材依頼が絶えない。TBS「タイガー&ドラゴン」では日本のスクール代表として日韓対決にも登場するなど、日本一・世界レベルの本格レッスンを提供。
講師業と並行して現役のギタリストとしても活動し、2026年8月にはTBS「ラヴィット!ロック2026」(国立代々木競技場第一体育館)にバックバンドのギタリストとして出演。12,000人の観客の前で演奏(配信を合わせると60,000人以上)。

「オンラインでギターを習ってみたいけれど、画面越しで本当に教われるの?」「どんな機材が必要?」——オンラインレッスンを検討している方から、よくいただく質問です。

結論から言うと、スマホ1台とギターがあれば、オンラインでも十分にギターを習えます。ただし、上達の効率を大きく左右するのは「カメラの置き方」と「音の伝え方」です。この記事では、オンラインでギターレッスンを受けるときの準備と、効果を上げるコツを、実際にオンラインで指導している講師の立場から解説します。

オンラインギターレッスンとは|対面との違い

オンラインギターレッスンは、Zoom・LINE・FaceTime・Google Meetなどのビデオ通話を使って、講師とリアルタイムでやり取りしながら受けるレッスンです。録画された教材動画を見る学習とは違い、その場で自分の演奏を見てもらい、直してもらえるのが最大の違いです。

オンラインのメリット

  • 住んでいる場所に関係なく講師を選べる:近くに本格的な教室がなくても、地方や海外から受講できます
  • 移動時間がゼロ:仕事や家事の合間にも受けやすく、続けやすくなります
  • 録画して復習しやすい:画面を録画しておけば、指の動きを何度でも見返せます

オンラインの注意点

  • 講師と同時に合わせて演奏するのは難しい:通信にはわずかな遅れ(レイテンシー)があるため、講師と一緒にリズムを合わせて弾く練習は、対面より向いていません。オンラインでは「見本を聞く→自分が弾く→直してもらう」の順で進めます
  • 音質は環境に左右される:通話アプリはギターの音を声として処理するため、音が小さくなったり途切れたりすることがあります(対策は後述)
  • ギターは自分で用意する必要がある:教室の貸し出しギターは使えません

オンラインギターレッスンに必要なもの

最低限これだけでOK

  • ギター:アコギ・エレキ・クラシックどれでも可
  • スマホ・タブレット・パソコンのどれか1台:内蔵のカメラとマイクで受講できます
  • 安定したインターネット回線:映像が止まると指の動きが確認できないため、できればWi-Fiか有線で

あると格段に受けやすくなるもの

  • スマホスタンド・三脚:手で持たずに固定できることが一番大切です
  • イヤホン・ヘッドホン:講師の声と見本の音が聞き取りやすくなり、ハウリングも防げます
  • 外付けマイク:ギターの音がよりはっきり伝わります
  • 譜面台・チューナー:楽譜を見ながら弾け、レッスン前にチューニングを済ませられます

上達が早くなるカメラの置き方

オンラインで一番大事なのがカメラの位置です。講師が見たいのは、左手(押さえる手)と右手(弾く手)の両方です。

  • ギターを構えた状態で、ネックの先から右手まで全体が画面に入る距離に置く
  • カメラは正面かやや斜め前から。真横からだと指板の押さえ方が見えません
  • 顔が見切れてもかまいません。手元が見えることを優先します
  • 部屋は明るく。逆光(背後に窓)だと手元が暗くつぶれます
  • 講師から「左手をアップで見せてください」と言われたら、一時的にカメラを近づけられるようにしておくとスムーズです

ギターの音をきれいに伝えるコツ

アコースティックギターの場合

スマホやパソコンのマイクから少し離れた位置で弾くと、音が割れにくくなります。通話アプリに「ノイズ抑制」や「背景ノイズの除去」の設定がある場合は、弱めるかオフにすると、ギターの音が途切れにくくなります(Zoomには楽器演奏向けの「オリジナルサウンド」設定があります)。

エレキギターの場合

アンプから音を出し、その音をスマホやパソコンのマイクで拾う方法が一番手軽です。アンプの音量は控えめにして、マイクとの距離で調整しましょう。

本番前に一度テストする

音の聞こえ方は、使う端末・アプリ・部屋によって大きく変わります。レッスンの前に一度、講師と接続と音の確認をしておくのがおすすめです。当教室では、入会前に接続確認とオンラインでの音の確認を行っています。

オンラインレッスンを最大限に活かすコツ

  • レッスン前にチューニングを済ませておく:限られた時間を練習と指導に使えます
  • 聞きたいことをメモしておく:「この部分で止まる」「この音が鳴らない」など具体的に
  • 録画して、その日のうちに見返す:指摘されたポイントを忘れる前に復習できます
  • 次回までの練習メニューを決めて終わる:何をどれだけ練習するかが明確だと、上達が続きます

よくある質問(FAQ)

Q. 初心者でもオンラインでギターを習えますか?

A. 習えます。手元が見える位置にカメラを置けば、構え方や押さえ方も具体的に直せます。むしろ最初のクセがつく前にプロに見てもらえる点で、初心者の方にこそおすすめです。

Q. スマホだけで受講できますか?

A. できます。スマホスタンドで固定し、イヤホンを使うと受けやすくなります。

Q. 講師と一緒に合奏する練習はできますか?

A. 通信の遅れがあるため、リアルタイムでぴったり合わせるのは難しいです。オンラインでは見本を聞いてから自分が弾き、その場で直してもらう形で進めます。

まとめ

  • スマホ1台とギターがあれば、オンラインでも十分にギターを習える
  • 効果を左右するのは「左手と右手の両方が映るカメラの位置」と「音の伝え方」
  • 通話アプリのノイズ抑制は弱めるかオフに。エレキはアンプの音をマイクで拾うのが手軽
  • 講師と同時に合奏するのは苦手なので、「見本→自分で弾く→直す」の流れで進める
  • 始める前に一度、接続と音の確認をしておくと安心

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